GLP1 (リベルサス)

初めての方は3㎎から開始します。
継続の方は7㎎で、14㎎のお取扱いも始めました。7㎎で効果がない方に、週に2回程度の併用をお勧めします。14㎎の継続使用はお控えください。

GLP1ダイエット
※MSDの画像を使用しています。

GLP1とは..

GLP1の効果

GLP-1は、日本国内では2型糖尿病の治療薬として厚生労働省に承認されています。

GLP-1は、膵臓から分泌されるホルモンの一種で、食後の血糖値の上昇を抑制し、インスリンの分泌を促進することで、血糖値をコントロールします。また、胃や脳などの器官にも存在し、食欲を抑制する作用や、消化管運動を遅らせて食事の消化・吸収を助ける作用があるとされています。GLP-1は、FDA(アメリカ)やEMA(EU27か国)では肥満治療薬として承認されており、GLP-1療法を用いた体重管理薬の使用が一般化しています。GLP1は肥満と関連する健康問題の治療に有効であり、心血管疾患や2型糖尿病、高血圧、睡眠時無呼吸症候群などの病気のリスクを減少させることができます。

GLP1ダイエットは、GLP1の上記の作用を利用した、食事制限や運動などの習慣改善を伴わないダイエット方法の一つです。GLP-1ダイエットは、薬を内服するだけですので、食事制限や運動によるダイエットと比較して、継続しやすく健康的な体重減少も期待できます。ただし、適切な食事制限や運動、健康的な生活習慣の維持をすることでダイエットの効果が長期的に得られます。

GLP1の禁忌

GLP-1(グルカゴン様ペプチド1)受容体作動薬には、以下のような禁忌があります。

  • GLP1に過敏症の既往歴のある人
  • 他のGLP1作動薬やインスリン使用中、糖尿病で治療中の方
  • 重度の胃腸障害(消化管機能障害・胃切除術後・腸閉塞など)、膵炎や膵臓手術を受けたことがある場合
  • 甲状腺がん、褐色細胞腫、多発性内分泌腫瘍症候群2型などの内分泌腫瘍がある場合
  • 妊婦または授乳中の場合
  • 摂食障害の方、BMI18.5以下の方

これらの禁忌に該当する場合、GLP1を使用することは適切ではありません。

GLP1の副作用

GLP1には、以下のような副作用が報告されています。

  • 吐き気や嘔吐
  • 下痢
  • 腹痛
  • 食欲不振
  • 頭痛
  • 低血糖症状(異常な汗や動悸、めまい、倦怠感、振戦など)
  • 膵炎
  • 腸閉塞

これらの副作用は、使用者の一部で発生することがあります。特に、吐き気や下痢、試用初期に起こることが報告されています。しかし、これらの副作用は一時的なものであり、通常は治療の数週間から数ヶ月後に軽減します。

30日分 1錠の価格
リベルサス 3mg 5,830 194
リベルサス 7mg 14,080 469
リベルサス 14mg 20,900 696

※注意事項

  • 未承認医薬品等 GLP-1受容体作動薬およびSGLT2阻害薬は、2型糖尿病の治療薬として厚生労働省に承認されていますが、肥満治療目的の処方については保険適応外の自由診療となります。
  • 入手経路等 厚生労働省令で定める国内医薬品卸売業者から購入しています。
  • 国内の承認医薬品等の有無 肥満症の国内承認薬は、食欲抑制剤のサノレックスと、医療用漢方薬の防風通聖散があります。

糖質排出! SGLT2 (フォシーガ)

通常、ダイエットにはフォシーガ1日5㎎を使用します。取りすぎた糖を尿から排出し、糖の吸収を阻害することで体重減少効果が期待できます。

SGLT2ダイエット
※大正製薬の画像を使用しています。
30日分 1錠の価格
フォシーガ 5㎎ 12,000
(GLP1と同時処方で10,500円)
400
350円)

SGLT2とは..

SGLT2の効果

SGLT2阻害薬は日本国内で2型糖尿病の治療薬として厚生労働省に承認されています。

SGLT阻害薬は腎臓での糖の再吸収を阻害し、2型糖尿病の治療に使用されます。通常、腎臓は、尿中の糖を再吸収するため、糖尿病患者は尿中に糖が排出されます。しかし、SGLT2阻害薬は、腎臓での糖の再吸収を阻害し、尿中に糖が排出される量を増やします。これにより、血糖値を下げ、体重減少が期待できます。

SGLT2の禁忌

  • フォシーガの成分に過敏症の既往がある方
  • 糖尿病性昏睡や前昏睡の方
  • 重症感染症
  • 手術前後
  • 重篤な外傷のある方

SGLT2阻害薬の副作用

  • 低血糖
  • 腎盂腎炎
  • 脱水
  • 性器感染(腟カンジダ症等)
  • 尿路感染(膀胱炎等)

GLP1SGLT2の併用について

GLP1およびSGLT2阻害薬は、糖尿病や肥満症の治療に用いられる薬物で、それぞれに独自の作用機序があります。

GLP1は、食事を摂取すると腸から分泌されるホルモンの一種で、膵臓のインスリン分泌を増加させ、食事の後の血糖値の上昇を抑制する作用があります。また、食欲抑制作用もあるため、食事の量を減らすことができ、体重減少にもつながります。

一方、SGLT2阻害薬は、腎臓で働くタンパク質の一種を阻害することで、腎臓からの糖分の再吸収を抑制します。これにより、血糖値を下げるだけでなく、尿中に糖分を排出するため、体重減少の効果も期待されます。

GLP-1とSGLT2阻害薬は、それぞれの作用機序によって、独自の効果を発揮することがわかっています。一方、両方の薬剤を併用することで、血糖値の改善や体重減少などの効果が相乗的に増強されることが期待されています。

※注意事項

  • 未承認医薬品等 GLP-1受容体作動薬およびSGLT2阻害薬は、2型糖尿病の治療薬として厚生労働省に承認されていますが、肥満治療目的の処方については保険適応外の自由診療となります。
  • 入手経路等 厚生労働省令で定める国内医薬品卸売業者から購入しています。
  • 国内の承認医薬品等の有無 肥満症の国内承認薬は、食欲抑制剤のサノレックスと、医療用漢方薬の防風通聖散があります。

食欲抑制サノレックス

※ご来院の方のみ。厚生労働省告示に基づき、オンライン処方はできません。最長14日分の処方です。

サノレックスの効果

正式な名称はマジンドールです。1992年に発売開始された、厚生労働省承認の食欲抑制剤です。

正式な薬剤名称は、マジンドールです。サノレックスを内服すると、脳の中枢系に作用し、摂食エネルギー抑制(摂食抑制と消化吸収抑制)の結果、空腹感が減り、食べる量が少なくなります。また消費エネルギーを促進し、代謝の低下を改善することで、肥満の改善が期待できます。研究では75%の方に効果があると報告されています。

使用方法

昼食1時間前にサノレックスを1錠服用します。

禁忌

  • 閉塞隅角緑内障
  • 重症心疾患
  • 重症肝機能・腎機能障害
  • 重症高血圧
  • 脳血管障害
  • 精神障害(不安・抑うつ・統合失調症)
  • 妊娠中の方
  • 薬物・アルコール乱用歴のある方

副作用

  • 依存
  • 口渇感
  • 便秘・下痢
  • 吐き気・嘔吐
  • 頭痛
  • めまい
  • 睡眠障害
  • けん怠感
  • 精神障害・幻覚・知覚異常・抑うつ
14日分 1錠の価格
サノレックス 0.5㎎ 4,200 300
  • 来院の方のみ。
  • 厚労省の指針で、オンライン処方はできません。
  • 未承認医薬品等 サノレックスは、食欲抑制剤として厚生労働省に承認されていますが、当院での処方は保険適応外の自由診療となります。
  • 入手経路等 厚生労働省令で定める国内医薬品卸売業者から購入しています。
  • 国内の承認医薬品等の有無 肥満症の国内承認薬は、食欲抑制剤のサノレックスと、医療用漢方薬の防風通聖散があります。