GLP1とは..
GLP1の効果
GLP-1は、日本国内では2型糖尿病の治療薬として厚生労働省に承認されています。
GLP-1は、膵臓から分泌されるホルモンの一種で、食後の血糖値の上昇を抑制し、インスリンの分泌を促進することで、血糖値をコントロールします。また、胃や脳などの器官にも存在し、食欲を抑制する作用や、消化管運動を遅らせて食事の消化・吸収を助ける作用があるとされています。GLP-1は、FDA(アメリカ)やEMA(EU27か国)では肥満治療薬として承認されており、GLP-1療法を用いた体重管理薬の使用が一般化しています。GLP1は肥満と関連する健康問題の治療に有効であり、心血管疾患や2型糖尿病、高血圧、睡眠時無呼吸症候群などの病気のリスクを減少させることができます。
GLP1ダイエットは、GLP1の上記の作用を利用した、食事制限や運動などの習慣改善を伴わないダイエット方法の一つです。GLP-1ダイエットは、薬を内服するだけですので、食事制限や運動によるダイエットと比較して、継続しやすく健康的な体重減少も期待できます。ただし、適切な食事制限や運動、健康的な生活習慣の維持をすることでダイエットの効果が長期的に得られます。
GLP1の禁忌
GLP-1(グルカゴン様ペプチド1)受容体作動薬には、以下のような禁忌があります。
- GLP1に過敏症の既往歴のある人
- 他のGLP1作動薬やインスリン使用中、糖尿病で治療中の方
- 重度の胃腸障害(消化管機能障害・胃切除術後・腸閉塞など)、膵炎や膵臓手術を受けたことがある場合
- 甲状腺がん、褐色細胞腫、多発性内分泌腫瘍症候群2型などの内分泌腫瘍がある場合
- 妊婦または授乳中の場合
- 摂食障害の方、BMI18.5以下の方
これらの禁忌に該当する場合、GLP1を使用することは適切ではありません。
GLP1の副作用
GLP1には、以下のような副作用が報告されています。
- 吐き気や嘔吐
- 下痢
- 腹痛
- 食欲不振
- 頭痛
- 低血糖症状(異常な汗や動悸、めまい、倦怠感、振戦など)
- 膵炎
- 腸閉塞
これらの副作用は、使用者の一部で発生することがあります。特に、吐き気や下痢、試用初期に起こることが報告されています。しかし、これらの副作用は一時的なものであり、通常は治療の数週間から数ヶ月後に軽減します。